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ー世界の料理 第2弾ーシアトル・ダウンタウンで南米料理を楽しもう!

前回は、シアトルのハイテク産業を陰で支える、インドからの技術者たちの台所を紹介しました。今回は、2016年オリンピックの舞台に決定したリオデジャネイロ(ブラジル)などがある“南米”に注目いたします。もっと南米を知っておきたいという方に、シアトル・ダウンタウンで楽しめる南米料理とその食べ方を紹介します。

場所は、ダウンタウンの1番街にあるシアトル美術館(SAM)の斜向かい。このお店は“シュラスコ”という名のお料理で有名。たくさんのお肉が釜の中でジューシーに焼き上がっている香りと、店内の色鮮やかなデザインの数々にまず「フーッ」と息を飲んでしまいます。そして、ブラジルから来ているというホステスの太陽のような笑顔に迎えられてテーブルへ。シュラスコというのは“串刺しにして炭火で焼く”という意味。“ホジージオ”とよばれる食べ放題形式が人気で、ウェイター達が各自持ってくる串刺し肉を「はい、鶏肉ね、ちょうだい」「これは牛肉?じゃぁ今はパス」と意思表示をするのです。シャイなあなたでも陽気な店員とおいしそうなお肉に囲まれれば、自然と笑顔で対応できる(かな?)と思いますが、どうでしょうか。各テーブルには片面がグリーンもう一方が赤、のカードが置かれ「もうお腹いっぱいです」という場合には赤を提示し、「まだまだ食べるゾー」という場合は緑、というようにサインとして使います。もちろん、お肉だけではバランスがよくないので、この食べ放題にはサラダバーがついていますが、これが単なる野菜だけではなく、各種のフルーツやお魚料理、グリルされた野菜、パスタ料理、クスクスのような穀物類など、とにかく盛りだくさんで、このサラダバーだけでもお腹がいっぱいになってしまうほどです。ちょっと戦略をたてないと食べきれない料理の数々です。

お店の人に訪ねた所「急いで食べる事はないんだよ。家族やお友達とのんびりおしゃべりしながらゆっくり食べていけばいい。お肉とお肉の間に、グリルされたパイナップルを食べるとお腹の消化を助けるよ」との事で、筆者も2時間程掛けて、しっかり食べさせていただきました(もちろんパイナップルも食べながら)。お肉の柔らかさと香ばしさ、そしてたっぷりの野菜もお腹にいれて大満足。レストランから眺めるピュージェット湾の眺めもきれいで、心も大満足でした。お酒の好きな方には、ぜひ試していただきたいのが、イパネマグリル自慢の“カイピリーニャ”という飲み物。モヒートのブラジル版、とでも言いましょうか、ラムをベースにライムがたっぷり入って、お肉をたっぷり食べた後の胃もリフレッシュ(できるかな)。

場所は、ダウンタウンのバージニア通り、2番街と3番街の間。こちらは南米でもアルゼンチンから。金曜と土曜には情熱的なタンゴを目の前で観ながらお食事ができるだけあって、知る人ぞ知る、人気のレストランです。こちらもイパネマ同様お肉料理が主流なので、ベジタリアンの方にはおすすめできませんが、ちょっと暗めの照明に各テーブルに並べられたキャンドルライトの明かり、アコーディオンの音色を聴きながらのお食事は、ロマンティックな夜をすごしたい時にはぴったりな雰囲気。テーブルが小さめで、椅子と椅子が近づいているため、カップルに限らずだれでもなんとなく密着した気分。親密な会話を楽しみたい場合にもいいですね。

グリルされたフィレ・ミニョンは熱い鉄板から即座に私たち達のもとにやってきたのか、いつまでたってもジュージューと音をたてています。そして付け合わせのカラフルなグリルドベジタブル、ズッキーニにマッシュルーム、ピーマンやにんじんなどが香ばしく、またシグネチャー料理でもあるサツマイモのフライがほんのり甘くお肉ととてもあうのです。どれをオーダーしていいか悩んでしまったら、ぜひParrillada(パリジャーダ)を。ようは「お肉の盛り合わせ」、ポークにステーキにチキンにチョリソーなど、その時においしい様々なお肉を鉄板の上に乗せてもってきてくれるので、とにかく「お肉が食べたい!」人にはもってこいの一品。ただ、一人では食べきれない量なのでご注意。

場所は、ダウンタウンのパイクプレイス・マーケット内。パイクプレイス・マーケット内で生鮮食料品を扱っている建物の反対側にチリペッパーの飾り(これらは実際お料理にも使えます)をたくさん釣る下げている八百屋さんがあります。そのすぐ目の前にある外階段を2階に上がります。
ここは、シアトルで唯一のボリビア料理のお店です。店名の“コパカバーナ”は、美しい教会建築などで有名なボリビア内の地名。お店のマネージャー、マリアさんのエプロンに描かれている動物はお店のロゴにも使われている“ラマ”。アンデス山脈にたくさん生息しているそうで、ボリビア人の生活にはかかせない家畜の1つだそうです。

さて、ボリビア料理という事でとにかくマリアさんおすすめのいくつかをトライ。まずはサラダ、こちらはボリビア風のさっぱりドレッシングで、白ワインビネガーとオリーブオイル、塩とこしょうというシンプルな味、お野菜たっぷり、アボカドたっぷり、そして小エビも「これでもか!」というくらいにのっていて、食べ甲斐のあるサラダ。そして、オードブルにSaltena(サルテーニャ)という名のペイストリーを食べました。まるでロシアのピロシキのよう、パンの生地の中には、良く煮込んであるお肉とお野菜が軽いカレー風味をつけられてしっとりと収まっています。ピリっと辛い所がまたおいしく、何個でも食べてしまいそう。ボリビアでは、日常、朝食として食べられているようですが、スナックやお酒のおつまみとしても良いかな、と思いました。メインディッシュは、鶏肉料理で。ご飯をサイドに、玉ねぎ、ピーマン、鶏肉の炒め物といった感じで、「え?お醤油?」のような味わいもして不思議な懐かしさがありました。その他にもシアトルのシーフードを使った“パエリア”は、このお店のおすすめ料理だそうです。サフランで色鮮やかに仕上がったお米と新鮮なシーフードの数々がたまりません。ただし、パエリアはオーダーしてからサーブされるまで時間が掛かるので、ワインなどを飲みながらゆっくりと時間をお楽しみください。

このレストランは、何と言ってもロケーションがいい。階段をのぼると広がる気持ち良さそうなテラス。そしてピュージェット湾の眺め!ロマンティックなランチやディナーを楽しみたいあなたにはぴったりです。テラスから、忙しく動くマーケットの人だかりを眺めたり、行き交うフェリーを見ながら「港町シアトル」の風景を楽しめますよ。

<文・写真: Tommy / Azumano Int’l.>

 

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